お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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一瞬一瞬の愛おしい時間
とるまりん

京都の母の生家へ叔父のお見舞いに行った帰り、東京に帰る予定だった兄と、私が降りる名古屋駅で、連れだって新幹線を降りた。

京都駅前の居酒屋で何杯か飲んでいたので、2人とも良い気持ちになっていたことも手伝って、新幹線の中で、名古屋に宿を取り、とことん飲もうという事になったのだった。

9月の三連休初日の夜8時のこと、名古屋駅前の高級ホテル、1泊8万円のジュニアスイートしか空いていなかった。
私なら諦めるところだが、兄は少し考えて「わかった、泊まろう。」と言った。
もちろん、兄が支払うという意味だ。

私達の実家は、岐阜の田舎町で、母の病気が発覚した4年前まで韓国料理の店をやっていた。
東北の貧しい農家から中卒で出された父と、京都から働きに出ていた母は、大阪で出会い結婚した。
そこから、いろいろあって岐阜で店を出した。
生活が安定するまでには、相当な貧乏で苦労もしたらしい。
しかし、私が物心ついた頃には、両親は忙しくしてはいたものの、貧乏という感じでは無くなっていたと思う。

けれど、3つ年上の兄は、地元の名士の息子である同級生から、うちの店のことをからかわれたり、差別的に馬鹿にされたりしたそうだ。
彼らを見返すため、真冬でも窓を開けて寝ないで勉強し、東京の名門大学に進み、英語を活かした仕事に就き、その中でも特別に能力を発揮し、その職業で2%しかなれないという成功者にまでなってしまった。

何度も海外旅行に連れて行ってもらったし、カジノにも行った。
一晩に、考えられない金額を使って飲むということも、これまでにも何度もあった。
お互い結婚して子供が生まれても、回数は減ったものの、そんな関係が40代半ばの今も続いている。

しかし、そんな主にカッコいい兄だが、時に悪酔いをすると、過去のコンプレックスが蘇ってくるようだ。今回の名古屋でもそうなった。
育った環境を呪い、両親を批判し、現在の地元の友達を引き合いに出し、いかに今の自分が凄いかを、自分で言ってしまう。
あげく、私の仕事にケチをつけ始め、自分がどんな覚悟で仕事をしてきたかを語り、「甘い!」と、お説教まで始める。
自分で言うまでもなく凄いのに、酔っているとはいえ、そんな風になってしまうのが、私にはとても悲しい。
家族に恵まれ、才能と仕事に恵まれ、豊かな暮らしをしていながら、心にはいつも劣等感がつきまとい、実はいつも不安におびえている。

そんなところは、父も良く似ていると思う。
現在で言えば、こんな息子がいるからお金の心配も無いし、私達子供も、孫を連れてちょくちょく会いに行っているから、孤独では無いと思うが、母を亡くした寂しさや闘病への後悔、自分は何歳まで生きるか分からないのに、もし息子に何かあったら年金だけでは暮らせない、などの考えから離れられず、常に不安でたまらないと言う。

彼らのネガティブな発言に気が滅入り、会うのが億劫に思える時もある。
しかし、そこでハタと気づく。
それは私が、父や兄をそう見ているだけなのではないかと。

兄は良い仕事をした自分への対価として、上質なものを受け取ることが出来る。
だから、たとえ高いホテルでも、妹と時間を共有するために、その対価を惜しむことは無い。
その決断は、劣等感でも不安でも無く、私との時間を楽しむ為、喜ばせる為で「愛」なんだと思う。
ちなみに私はと言えば、その最中に、夫や子供に対して、自分だけ贅沢する罪悪感を持ってみたり、兄を批判していたりする。

常にギリギリで、角立ったように見える父や兄は、実は瞬間瞬間の覚悟の連続を体現し、私に見せてくれているのだ。

名古屋のタワーホテルから見おろした、朝日の眩むような白い光。
二度とふたたび、兄と見ることはないだろう。
一瞬一瞬の愛おしい時間。

兄はしっかりと今を生きている。
私もそう生きたいと、感謝とともに強く思った。


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コメント

常にギリギリで、角立ったように見えるお父様とお兄様は、瞬間瞬間の覚悟の連続で、本気で生きてこられたからこそ、特別な存在となり、成功されたのだなあと思いました。

そこに気づかれたとるまりんさんも、瞬間瞬間の覚悟の連続で、本気で生きておられるのだと思いました。

<日の眩むような白い光。
 二度とふたたび、兄と見ることはないだろう。
 一瞬一瞬の愛おしい時間。>

それは、永遠にお兄様のおこころにも、とるまりんさんのおこころにも、刻み込まれたのだと思いました。

過去にとらわれることなく、未来を憂うことなく、命を輝かせて、今ここに生きることが、一瞬一瞬の愛おしい時間となっていくのだと感じました。

それぞれが、それぞれに人生の今ここを生きる。そこにいつも朝日はさしている。そう感じました。私もそうありたいと思うのです。

とるまりんさんのおこころの清々しさを感じています。ありがとうございました。
エンジェル [URL] 2014/10/28(火) 20:34 [編集]

清々しい心
エンジェルさん

エンジェルさんのコメントを拝見し、自由自在に素直に伸びる、柔らかな黄緑色の蔓のイメージが浮かびました。

このように書いて下さるエンジェルさんが、正に清々しいお心なのですね。
とるまりん [URL] 2014/10/29(水) 16:07 [編集]

とるまりんさん こんにちは

お兄様は覚悟の連続を生きておられるからこそ、妹であるとるまりんさんには過去のコンプレックスを話すことができるのだろう。そして、とるまりんさんも覚悟の連続の人生をしっかりと生きておられて、兄妹の絆がしっかりしているのだろうと感じました。いつも兄妹の信頼関係があるのですね。

わたしは兄弟がいないのですが、両親たちの兄弟関係は、自分の弱い部分を隠そうとしたり強がってしまうところがあるのをみて、さみしさや悲しさを感じてきました。

家族とすごすときを楽しみ愛しむことができるしあわせを感じ、感謝し、しっかり生きてゆこうと思います。

ありがとうございます
NAO [URL] 2014/10/29(水) 16:41 [編集]

信じたい愛したい思い
NAOさん

良くも悪くも心を揺さぶられる時、そこから学び得るものは、かけがえのないものですね。

信じたい愛したい思いを、真っすぐキャッチし、表現出来たら良いですね。
とるまりん [URL] 2014/10/30(木) 11:07 [編集]

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