お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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おやじさんへ
竹本祐介

 おやじさんは、今どんな気持ちでいるのかな?

 おやじさんと同じように、僕も不器用で、うまく話ができないので、手紙を書いてみます。

 この前は大変だったね。脳梗塞だったんだって。朝7時頃、看護婦さんが発見したときは意識不明だったんだって。お袋さんから、連絡がきた時には、正直もうダメかもしれないと思ったんだ。僕が駆け付けた時には、左半身が動かなくて、話もできない状態だったね。でも息子とスカイプを繋げたら、目を開けてくれたね。「おじいちゃん! 頑張って!」という言葉に微かに頷いているように見えたよ。

 病院で先生の説明を受けたら、「後遺症が残ります。リハビリで直すしかありません」って言われたのに、翌日おふくろさんから聞いたら、左半身動いているらしいじゃん! 孫との約束を守って、頑張ったんだね。

 初めて大腸癌の手術をしてから、まる1年だよ。その間ほとんど食事ができない状態だよね。医療が進歩してなければ、とっくに死んでるよ。この前も、敗血症になって「覚悟してください」って医者に言われた時も復活したよね。手術は、もう4回もやったよ。その度に生死の境を彷徨ってるんだよね。癌になる前は「早く死にたい」って言ってたのに、中々死ねないね。

 きっと、お婆ちゃんに「まだ来ちゃダメ!」って怒られているんだね。お婆ちゃん厳しい人だったもんね。厳しいけど思いやりのある人だったね。お婆ちゃんは、きっと残された僕たちのことを気遣ってくれているんだと思うよ。 特にお袋さんのことを。

 お袋さんは、おやじさんがいないとダメな人だよ。この前、お袋さんに、「おやじに依存してる」って言ったら「そんな事ない!」って怒ってたけど、僕にはわかるんだ。なぜなら僕も、おやじさんと同じようなパートナーと、同じような人生を生きてきたからなんだよ。

 確かに生活の面倒はお袋さんが殆どやって、おやじさんは家の事を何もやらなかったし、休みになると、ゴルフだ釣りだって、出かけてばかりで、あまり家に帰って来なくて、挙げ句の果てには愛人がいたなんて事もあったよね。好きだったはずの油絵もいつの間にか書かなくなったね。僕も好きだった音楽は、生活に追われて殆どやってないよ。

 傍からみると、奥様に迷惑かけっぱなしで、奥様に依存しているように見えるけど、逆に依存されることが重くって、家に帰るのが嫌だったんだよね。仕事で疲れて帰ってきても、心安らげる場所じゃなかったんだよね。仕事で嫌な事があっても、弱さを見せることが出来なかったんだよね。あまりに依存的なお袋さんを守る為にはしょうがないことだったんだね。おやじさんも、プライドが高くて「恰好ツケ」なので、噛み合わなかったんだね。

 それでも50年も添い遂げるって、凄いことだと思うよ。僕は20年で離婚しちゃったよ。でも後悔はしてないよ。だって44歳で再婚して、誰もが諦めていた初孫を見せてあげることができたんだもん。

 この前息子を連れてお見舞いに行ったとき、おやじさんと、お袋さんが、休憩所に居るのが見えたんだけど、陽溜まりのなかで、二人共、本当に穏やかな顔に見えて、神々しさを感じてビックリしたんだ。なんかやっと幸せを手に入れたんだな? とか勝手に思っちゃったよ。だからお袋さんの為にも、もう少し長生きして下さい。そしてきちんと今までのお礼を言ってあげて下さい(もう言ってるかもしれないけど・・・)

 改めて伝えたいことがあります。 「病は気から」は間違いありません。末期癌から生還した人は、医者の力よりも、本人の気力と家族の愛で治ってます。

 不器用な、おやじさんと、お袋さんに育ててもらった、僕と弟はやっぱり不器用で、ようするに不器用な家族なので、愛情表現が下手くそなんだけど、そこにはずっと愛があったし、これからも永遠に有り続けるんだと思っています。そのことに最近になってようやく気が付いたような気がします。今まで親不孝してきてごめんなさい。

 今僕は、有名な心理カウンセラーの先生の事務局の仕事をしてるんだよ。その先生が言うんだ。「あ~たは、家系のデトックスをする役割を持った人です」って。おやじさんと、僕がソックリな人生を歩んで来たように、ご先祖様も似たような事を繰り返してきたと思うんだ。そういう家系の悪循環を断ち切る人に成る為に頑張るよ。きっとおじいちゃんや、お婆ちゃん、ご先祖様みんなが応援してくれると思うよ。

 「今まで育ててきてくれてありがとう」って言葉はまだ言わないでおくよ。もっと長生きしてほしいからね! 子供はどんどん成長するね。4歳にもなるとだんだん生意気になってきて、毎日大変です。20代で僕たち兄弟を育ててくれた、おやじさん、お袋さんの苦労が身に沁みています。それでも息子は僕にとって掛け替えのない存在だよ。こんな幸せがあるなんて知らなかったよ。親父さんも、病を乗り越えて、遠慮なく、もっともっと「孫」を満喫してね。

 近々息子を連れてお見舞いにいくね。その時に三途の川の話をしてね(笑)。月末には奥さんのお母さんも行くって言ってました。楽しみにしてて下さい。最後にリハビリ頑張って下さい。


P.S. 新聞を読む振りは、もうしなくて良いです。バレバレです(笑)



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コメント

いつも、ありがとうございます。

竹本さんの素直な暖かいおこころがすごく伝わってきます。

私の父も脳梗塞で倒れ、言葉も話せず、寝たきりで介護5で、今は療養型の病院に入院しています。

我が家も父が倒れて、ようやく父のありがたみ、存在の大きさに気づきました。母が一番、身にしみて感じているようです。

母が父に対し、今まで粗末?に扱ってきたことを心で侘び、感謝の気持ちを持つに連れ、やっぱり、夫婦ですよね、私よりも母の方に反応を示すようになりました。50年連れ添った歴史はなにものにも変えがたいものなんでしょうね。

私の家族は絆が薄いように感じていましたが、父が倒れてから、弟が父に対し本当に良くしてくれるので、弟にも感謝できるようになりました。
弟と私の関わりは何も変わっていないのですが、ありがたいなあと思うことが増えました。義妹や甥っ子、姪っ子に対しても、以前に増して良い感情を抱けるようになりました。嬉しいことです。

だからきっと、竹本さんも私と同じように感じておられるのかなあと思いました。だからきっと、ご家族の絆はさらに愛で結ばれ、お父様の生きるエネルギーになっておられるのかなあと感じました。

<そこにはずっと愛があったし、これからも永遠に有り続けるんだ>

まさしく、そうなんだと思います。これからますます、ご家族の愛を実感していかれるのだと思います。愛と喜びの中でご家族皆さんが生きていかれるのだと思います。

お父様のますますのご回復と、ご家族皆様のおしあわせをお祈りしています。ありがとうございました。
エンジェル [URL] 2014/11/11(火) 19:41 [編集]

幸せ
お久しぶりです。

まさに幸せのまっただ中にいらっしゃるんだな・・・と思いました。

尊い人生を全うし、生ききるため、一瞬、一瞬を精一杯生きているお父様。

拝読しながら、本当に夫婦は「いなものあじなもの」で、いいものだな・・・としみじみとしました。

夫婦になるべくして出逢う、男女。 天からの最大のプレゼント、恵みなのかもしれません。

又ベストのタイミングで再会できることを、とっても楽しみにしております。

日頃の感謝を込めて
もも [URL] 2014/11/11(火) 22:21 [編集]

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