お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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10/24
いじめを無くすために知っておいて欲しい『力』について
                        佐原幹春

以前、テレビを見ていると、10代の少年3人のリンチによって、また一人の若い命が奪われたと報道されていました。
そしてテレビではいつものように、
「命の大切さを教えていかなければならない……。」
というような論調で締めくくられていたわけですが、
それはまあ、その通りですね。

命の尊さはいくら教えても、教え過ぎということは無いでしょう。
でも教育という観点からすると、子供達に知っておいてほしいことがもう1つあります。
おそらくその少年達も命の大切さは知っていたでしょう。
でも彼らが知らなかったことがあります。
それが問題でした。

それは何か。
それは、集団というものに生まれる人間の力動についてです。
人間が集まって皆が同じ1つの意図を持った時、そこには個を超えた大きな心が形成されます。
グループマインドと呼ばれるものです。

そしてそれが形成されると、そのグループマインドの意図(こいつを痛めつける!)は個人の良心(人を傷つけてはダメだし、そもそもこいつは友達だ)よりも優先されるのです。

これは法則であり、良い・悪いの問題ではありません。
個人の心よりも集団の心は優先されるのです。

だから私達は集団で悪巧みをすると、いとも簡単に自分の良心とのつながりを失い、集合的無意識に潜む悪に乗っ取られる生き物だということを知っておく必要があります。
自我の形成が未熟な未成年ならなおさらですが、大人だってそうですね。

少し歴史を紐解くと、そんな例がたくさん見つかります。
第二次世界大戦時、大義のために戦う日本軍の一部が海外で行ったことの残虐さ(その多くには捏造も含まれますが)はどこから来たのか。
連合赤軍を集団リンチに向かわせた力はなんだったのか。
いくつかの新興宗教はなぜ明らかに奇妙な教義を、疑問を持たずに受け入れていくのか。
収益と効率を意図する会社の中で、パワハラ上司はいかにして自分のやっている暴力を許しているのか。
明らかなブラック企業で実際にうつで壊れていく社員が多い中、なぜそこから自分の意志で抜け出すことは難しいのか。

それら全てに、
『グループマインドの意図は、個人の良心より優先される。』
というシンプルな法則が働いています。

もう一度言いますが、これは良し悪しの問題ではなく、全ての人間に等しく働く法則なのです。

だから私達は、自分自身もまたそんな力が働く人間であることを知り、それを超える知恵を得ていかねばなりません。
グループマインド、集合意識、マスターマインドなどと呼ばれるこの集団の心は、一人では決して引き出せないような大きな力を発揮します。
それは時に神がかり的な強さとなります。

だから成功哲学やビジネスの世界では、その力を意図的に引き出そうとします。
でも一方でこの力は巨大であるがゆえに、暴走すると扱いが難しいものです。

【小学生のいじめから】
随分前の話ですが、私の身近にもこんなことがありました。
小学生の娘が学校から泣きながら帰ってきたそうです。(私は後で妻から聞きました)
学校の帰り道、男の子の友達の一人が冗談で娘のことを叩いて来たそうです。
そしてそれを見た別の男の子が、また冗談で叩いて、それを見た別の男の子がもう少し強めに叩いて……。
そうやってエスカレートして行き、最初は冗談だったものが、
「どこまで酷いことができるか?」
というような意図を孕み、暴走して行ったようです。
そしてついには娘は泣きだしました。
それでも男の子たちは謝ることもせず、むしろ泣いている娘に対して敵をやっつけたような満足感を表しながら各自の家に帰って行ったそうです。

そしてこの話が面白いのはここからです。
男の子たちは別々に家に帰って一人になりました。つまり一時的に生み出されたグループマインドは消失しました。
個人に戻ったのです。
そうすると、
泣かしてしまった……。
悪いことしたな……。
という個人の良心が力を持ち始めます。

1人の男の子はうちの家の近くまで来て、でも家に来て謝る勇気は無いのでちょっと離れたところでずっとモジモジとうちの家を見ていたそうです。
可愛いではないですか(笑)。
その他の男の子も、親に自分のやったことを話し、ご両親にこっぴどく叱られながら私の家に謝りに来られたそうです。
私はその場に居合わせてなかったので、後で妻から話を聞きながらお詫びのシュークリームを頂いただけなのですが……。

もし居合わせていたら伝えたかったなと思うことが2つあります。

1つは、この子たちは決して悪い子ではないということです。
良心のある優しい子です。その証拠に、良心が痛んで反省の行動を起こしています。
だから親御さんにもその子たち自身にも、「本当は酷い子だった」などと思ってほしくないのです。

そしてもう1点は、それにも関わらず、これからもずっとグループマインドの魔に簡単に乗っ取られる危うさはつきまとうということです。
だからこの経験を学びに、注意して欲しいということ。
『君達はとても優しい子なんだけど、それでも今回と同じように友達と悪ふざけをしていると、簡単に酷いことができるようになるんだよ。人間とはそういう力が働くもの。だからグループで悪さをしている時には、時々冷静になって自分が何をやっているかを見て欲しい。自分の良心につながり直して欲しい。そして悪いことをしていると気付いた時に、そこから抜け出すのはとても勇気がいるよ。でも本当の強さとはそこにあるんだよ。君たちには強い人間になって欲しい。』

【集団の心と個の心】
私達は個人として自分の中心深くにある良心と対話をしながら、時に志を同じくするグループマインドに属することで大きな仕事を成し遂げて行きます。
個の心も集団の心も等しく重要で、そのどちらも育てていく必要があります。
そして、集団の心の暴走に気付けるように、集団に属していながら個の良心につながる力を育てていかなければなりません。
それは、集団の熱狂の中で一歩身を引いて自分を見る「自覚」という力を育てることと、センタリングと呼ばれる身体技術によって可能になります。
そして気づくだけでなく、それを実行するには「勇気」と「コミュニケーション力」を鍛えておく必要があります。

これらは決して「命は大切」というような知識のレベルで超えられる問題ではないのですね。

集団に押しつぶされる個ではなく、集団の力を扱える個になるということ。
自由により良く生きていくためには、いろいろとマスターするものがあるのですね。
でも行き先を知らせ、地図を持たせてあげれば人生の冒険は楽しいものです。

みなさんのお子さんにも是非、伝えてあげてくださいね。

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<自己紹介・佐原幹春>
私、さはらは現在10才と7才の娘を持つ父親であり、心理カウンセラー(心理療法家)です。(公式ホームページはこちら http://kokoro33.com/)
心理カウンセラーとしての経験から、子育てに役立つ心理学の知識やスキルを提供することを意図して立ち上げました。(そこに避けがたく親バカ日記が割り込んでくるのですが、それはまぁ、ご愛嬌……)
心理カウンセラーという職業柄、私は日々様々な方の悩みや心の問題と向き合います。そのプロセスで当然、親との関係にも行き着きます。
どのような育てられ方をした結果、この人の性格や生き方があるのか。
どのような教育の結果、この人の悩みや苦しみがあるのか。
思えば心理カウンセラーとは、子育てや教育の数十年後の結果を見ることができる珍しい立場の職業なのかもしれません。多くの教育学は、教育のその後の結果を追跡しません。
でもカウンセラーは毎日毎日、その人の心の構造と親との関係を直視します。
だからこそ伝えたいことがあります。
私が見てきたこと。子育てに本当に大切なこと、役立つことなどをお伝えできればと思っています。
それが、あなたの子育てのヒントとなれば幸いです。
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