お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
07 * 2017/08 * 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
--/--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
11/17
弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)のみているもの
                 澤谷 鑛

 過去の出来事と和解し、縁(えにし)ある人たちと和解し、そしてとりもなおさず自分自身と和解する。「和解」は「妥協」でないことは、誰が考えても明らかです。「和して同ぜず」ということなのでしょう。
「和」するとは、そのものに響き合うということで、分析や論理で追うものではなく、そのものと一体化することなのでしょう。将に思(し)惟(ゆい)の世界でのことです。
「同」ずるとは、自分の立場から損得勘定による距離を感じさせるものです。そこに明確な分析や論理があればこそなのですが、それを行う人は、まわりの人たちからエゴイスティクな感覚を確実に見抜かれて、孤立無援の立場に立たされる人が多いようです。
「和して同ぜず。同じて乱をなす。」
 ということなのでしょう。

 4年前のことです。夕方の「のぞみ」号で友人のカウンセラー・山口 悟さんは、京都に来ました。いつものように京都の駅ビルの店で盃をかたむけました。
 2011年11月1日に出版された拙著の『折れた翼がよみがえるとき~絆のむこう~』(ジュピター出版)の話となり、とりわけ最終章の「咲くも花 散るも花 ――流れの中の不動なるもの」についての語り合いは、濃くて、味わい深く、楽しいものでした。

 サッカーの長谷部誠選手やなでしこジャパンの選手たちが何処をみていたのか? 全員が同じ方向を向くのは、個性が違っても目標に向かっての結束力を持てば、どんな困難も乗り越えられるのだろう。それは、全員が同じ方向を向くというよりも、同じ目標を持ち、ひとりひとりが個性と技術を磨くことなのだろう。ほんとうに強い組織は、「分裂こそ団結」ということをよく知っている組織だろう。ひとりひとりの個性と技術を認め、ひとりひとりが異なる景色をみる力を容認し、それでいて、そのひとりひとりが全体の目標に向かうということなのだろう。私たちは何処をみて過ごしているのだろうか?

 山口さんは、「明日、東福寺に行く」と言います。臨済宗東福寺派大本山の寺院で京都屈指の紅葉の観光名所として有名です。山口さんの家のお寺の本山にあたるといいます。年に一度は訪れると言います。
 私は、山口さんに「何処をみて過ごしているのか?」という話のつづきで廣隆寺に行くことを勧めました。
「そこに弥勒菩薩半跏思惟像がありますが、その弥勒菩薩が何処をみているのか? 是非探ってほしい。そして、あなたの感想を聞きたい」
 と話しました。

 ドイツの実存主義の哲学者であるカール・ヤスパースは、
「哲学者として、人間存在の最高に完成された姿の表徴として、色々なモデルに接して来ました」
 が、古代ギリシャの神々の彫像、ローマ時代の多くのすぐれた彫刻……しかし、それらは、
「まだ完全に超克されきっていない地上的人間的なもの」
 であり、
「いづれも、程度の差はあっても、地上的な感情の汚れを残した人間の表現あって、本当に人間実存の奥底にまで達し得た者の姿の表徴ではない」
 といい、
「この廣隆寺の弥勒像には、真に完成され切った人間実存の最高の理念が、あますところなく表現され尽くしています」
 といい、
「それは地上に於けるすべての時間的なるもの、束縛を超えて達した人間存在の最も清浄な、最も円満な、最も永遠な、姿のシンボルであると思います」
 といっています。

 次の日、山口 悟さんは、ホテルをチェックアウトすると廣隆寺に向かいました。その後、東福寺に行き、そこから携帯に「今から会いたい」とメールがありました。会うことにしました。
 山口さんは、ゆったりと落ち着いていましたが、強いエネルギーのようなものを感じました。感動が滲み出ているようにも思えました。
「釈迦に代わって、この世のすべての悩みや苦しみを救う慈悲の仏が弥勒菩薩なのですね。細い眼、はっきりした眉、それにつづく通った鼻すじ……すっきり整っていますね。多少微笑を含んでいるようにも感じますね」
「巧いことをいいますね」
「このパンフレットに書いてあるのです。澤谷さんの分も買ってきました」
「それは、ありがとうございます」
「この時代の仏像で、これ程人間的なものはないと同時に、人間の純化がこれ程神的なものに近づいていることも類をみないのだそうです」
「確かに、いらないものは綺麗に削ぎ落とされている感じですね。もうひとつの百済からの貢献された弥勒菩薩半跏思惟像がありますね。泣き弥勒とも呼ばれていますが、比較すると同じ時代に作られたものなのですが、完成度が違いますね。日本人の感性は完成感が高いのでしょうね。それは四季と言葉に関係があるように思いますね」
「この弥勒菩薩半跏思惟像が、何処を、何を、みているかですね。澤谷さんがよくいう心澄ましてみずからと対面しているようにも思いますね」
「瞑想とか、座禅とか、将に思惟の世界なのでしょう。doingやhavingの世界ではなく、beingの世界なのですね」
「詩人の浅野 晃氏が、“僕は雨にぬれない。ぬれているのは僕の顔であり、僕の手であり、僕のスーツであり、僕ではない。僕の、という所有格がつくのは、僕の持ち物で僕本人ではない”というあの話につながるのですね」

澤谷 鑛 のカウンセリングは、コチラ…
澤谷 鑛 のセミナー/講演会情報は、コチラ…
コメント

おはようございます。

弥勒菩薩は断末の世に降りてきて世を救う。
そういって知り合いのおばあちゃんが、いつも聞かせてくれます。

断末の世ってどんなん?ってたずねると、人はみんな自分のことしか考えんようになるって。国と国の争いもそうだけど、男がみんな弱々しくなって女もみんな恥じらい無くして男みたいになってきたら、断末世がはじまったしるしなんよっていわれました。
テロとかも怖いですね。イスラム国とか。

澤谷先生は弥勒菩薩を書いていらっしゃるから聞いてみたいんですけれど、
もし澤谷先生がオバマ大統領だったとしたら、イスラム国とどういう具合に和解されますか?
和して同ぜずって、女みたいな男や男みたいな女と、どう和していかれるんでしょう。
いつもいろんな方の記事掲載されますけど、和して同ぜずはこれいうのかなぁと。
難しいことたずねてすみません。
m(__)m
桐山幸子 [URL] 2015/11/17(火) 08:54 [編集]

桐山幸子さん。

むつかしいご質問をありがとうございます。
人生は相対的な現実世界であり、言われるように、
「女みたいな男や男みたいな女」
がいるのは確かです。
イスラム国とどういう具合に和解するか?
「和して同ぜず」というのは、本来あるものと調和して、心で現われた現実には妥協しないということです。
女みたいな男や男みたいな女には妥協せず、その本来ある男と女に調和するということです。
今年の4/9(木)だったでしょうか。ペリリュー島で日本で育った白菊を 天皇 皇后 両陛下 がお持ちになり、そこで亡くなった一万人の日本兵を慰霊されました。その後、 両陛下 は、そこで亡くなった二千人のアメリカ兵に花輪を捧げられ慰霊されました。
これこそ、「和して同ぜず」ですが、よほど「和をもって尊しとなす」を生き方にできなければ、そのような生き方はできないでしょう。
イスラム国とどういう具合に和解するか?
両陛下のような生き方を発信しつづけることしかないのかもしれません。
日本の本来ある姿が世界平和の実現に寄与するのでしょう。そんな時代を感じます。しかし、それは、世界が日本に右へ習えということではなく、本来のある姿をそれぞれが現わし、和するということなのでしょう。

澤谷 鑛 [URL] 2015/11/17(火) 11:49 [編集]

ほんとうに和解ってむつかしいなぁ思います。

おとといフランスであったテロも、テロリストは「神は偉大なり!」とか言ってものすごい妄想してるじゃないですか。
そんな妄想も、ほんとうは洗脳されてるだけって思ってあげて和するってことでしょうか。
でも妄想っていう現実には妥協したら駄目ってことで。そこがむつかしい。
罪もないジャーナリストや一般市民が妄想の犠牲で殺されて。ふつう絶対に許せないですよね。

天皇さまと皇后さまの思いやり優しい行動は、テロリストの妄想さえも越えれるのかなぁ。
(´~`)

桐山幸子 [URL] 2015/11/17(火) 15:49 [編集]

桐山幸子さん。

和解するためには、調和しなければなりませんが、テロリストの妄想は、和することにならないのは、誰がみても明らかです。テロリストも妄想・洗脳なのであって、それに和することはありえないのであり、それこそ妥協になるのでしょう。何処と調和するのか? テロリストの本来の姿になのでしょう。人間の本来の姿は、罰することはできませんが、罪は罰せます。

ペリリュー島での 両陛下 の思いやりと優しい行動は、当時の部国兵の島で生き残った人が、亡くなったアメリカ兵が喜んでいると思う、というような感想をTVで述べていました。
澤谷 鑛 [URL] 2015/11/19(木) 12:09 [編集]

桐山幸子さん。

部国兵は、米国兵の間違いでした。
澤谷 鑛 [URL] 2015/11/19(木) 12:12 [編集]

管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 2017 絆の法則 ~ 澤谷 鑛 オフィシャルブログ ~.
all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。