お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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03/12
家系のデトックス(4)~母と姪と私~
              真木野 貴子

両親、祖父母の心配に思いを馳せた私は、両親に何かできることはないかと思いました。

そういえば、母について、ひとつ気がかりがありました。母には長年会いたくても会えない人がいたのです。
また、母は以前から、一度2人で旅行に行こうと言っていたのですが、果たせないままでした。行きたくもなかったので、忘れたふりをしていたのです。
そこで、旅行を兼ねて、母の会いたい人に会いに行ってみようと思いました。

母が会いたい人……というのは姪の「A子ちゃん」です。

母には兄(20年前に死亡)がいて、母が中学生の頃の家族構成は、母、祖母、母の兄一家(兄、兄嫁、姪)の5人でした。
母の兄は戦争から帰ってきて多くは語らなかったのですが、シベリアに抑留されていたようで、戦後ずいぶん経ってから帰ってきました。帰ってからお見合い結婚をして、子供もできました。戦争のせいか、とてもすさんだ性格になっていたそうです。そのせいか夫婦の仲は良くなかったようで、ある日、兄嫁は子供を連れて田舎に帰ってしまったそうです。どういう事情か詳しくはわからないのですが、母にとって兄嫁はとてもできた人で、自分には温かく優しく良いお姉さんだったので、出ていくほど思い詰めたのは、兄のせいだと思っているようです。
その後、兄も家を出ていき、音信不通になり、放浪の末、何年か後に別の女性と結婚していることがわかりました。

母は、赤ん坊の時に別れた姪のことが、時間が経つにつれ、気になるようになったようです。
姪がどこでどうしているのか、気にかかるようで、20数年前に田舎の親戚筋を頼って、姪の嫁ぎ先の住所を調べていました。旅行の際に立ち寄って、家の前まで行ったこともあります。
自分が赤ん坊の時に父親を亡くしているので、赤ん坊の時に父親と別れ別れになってしまった姪のことが、自分の姿と重なるようで不憫に思っていたようです。姪は嫁いで子供にも恵まれて幸せに暮らしているらしいと知って、ほっとしていましたが、名乗り出ることはしませんでした。それは兄嫁に不愉快な思いをさせたくないという思いからでした。自分の兄が酷い仕打ちをしたと思っているので、妹である自分は、加害者的な立場にあると思っているようでした。
いつごろからか、私は一人っ子で、父の親戚とは疎遠でしたので、このA子ちゃんという10歳年上の従姉妹には、とても興味を持つようになりました。母との会話の中で、何度となく、「A子ちゃんってどうしているのかなあ?」と言いあうことがありました。

両親、先祖の思いを振り返ってみて、是非、母にA子ちゃんと再会させてやりたいと思うようになりました。母は70代後半になりましたので、A子ちゃんは60代前半のはずです。「いつか」と思って待っていても、母の年齢からして、生きて会うことは叶わないかもしれないと思うと、急に気が焦りました。
そこで、母に手紙を出してみるように勧めました。手紙だったら、もし相手が不愉快だと思えば、破って捨てられるだけ、嫌だったら私が書くと言いました。躊躇していましたが、何とか母が書いて投函しました。澤谷先生にお会いしてから3か月ほどが経った、5月の末でした。
すると、“もう着いたの?”と驚くほどの早さで、電話がかかってきました。そして、
「今度の日曜日、始発に乗って、朝8時半に京都駅に行きます。」
とのことで、更に驚きました。
A子ちゃんは、一刻も早く会いたいと思っているということが伝わってきました。本当は母と2人で、旅行を兼ねてA子ちゃんを尋ねるつもりだったのですが、折角の申し出なので、京都で会うことにしました。

午前中は3人で自己紹介や近況などを話しながら観光し、料亭で昼食をとりました。
A子ちゃんは、母親から父親のことは一切聞かされておらず、私たちの存在は全く知らなかったそうです。
昼食後、母は用事があったので、一旦席を外し、午後は2人で観光しました。A子ちゃんが知りたいだろうと思って、祖父母のことなど、昔の話しをしました。A子ちゃんからは、もっと質問があるかもと期待していたのですが、何故か上の空のようで、一方的にこちらが話すという感じで、私としては物足りなく思いました。
A子ちゃんは黙って遠くを見ているような感じがして、このときはその理由がわかりませんでした。
母と夕食をとるために、時間待ちで喫茶店に入ったとき、A子ちゃんから質問がありました。
「実は、私は小学校5年生のときに、父の姓から母の姓にかわったので、そのとき、両親は正式に離婚したのだと思うのですが、籍を抜いた理由は、父が再婚したかったからでしょうか?」
というものでした。
私にはわからないことだったので、後で母に聞いて、もし知っていたら必ず報告すると約束しました。

家に帰ってから、母に確かめると、
「私も良くは知らないけれど、多分、兄嫁さんの方から籍を抜いて欲しいと頼んできたように思う。」
とのことでしたので、すぐに電話してA子ちゃんに伝えると、なんだかほっとしたような感じでした。
一緒にいるときは気付かなかったのですが、後で考えてみると、A子ちゃんは、このことを確かめるために、私達に会いにきたのではないか思いました。だから、その質問を、なかなか切り出せなくて、遠くを見ているような雰囲気だったのではないかと思います。
A子ちゃんが、自分たち親子が捨てられたのではなく、母親の意思で別離を迎えたということで、少しは救われたと思ってくれていたら、会った甲斐があったと思います。
会った数日後に来た手紙には、
「お父さんには会えなかったけれど、おばさんに会えて、本当に良かった」
というようなことが書いてありました。(つづく)

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コメント

俯瞰してみること
「あなたは大丈夫!」の杉本さんの記事にコメントを書きながら。私は私の縺れた糸をほどいてました。

自分だけの視点、自分だけの氣もちを抜けて。
全体でそれぞれの人が、それぞれの人生でどういうことを感じていたのかというのを。

感じてみることが大事だなと思ってます。
真木野さんの記事を読ませていただきながら。

私もそういう視点へと移行していっているようです。ありがとうございます。本当に感謝です。
りん [URL] 2016/03/12(土) 08:33 [編集]

雪解け水
人生とは
とても複雑に絡み合ったものなのですね。

自分の人生は、真っ白なキャンパスに
思い描いたものを描くようなイメージが
私にはあります。

でも、そうではないのかもしれない。
そのようなことを
真木野貴子さんのお話を聞いていますと
そう感じずにいられません。

それは、不幸なことだという意味ではありません。
あらゆる境遇を受け入れて生まれてきているのだ
という感覚で捉えています。

いろんな因縁が重なり合っての
人生なのだなぁと感じました。

たとえそれが、直接的に重なり合っていなくても
それぞれの想いが重なり合っているのだと感じました。

そして、直接逢っていなくても
恕の心が働いているのだなぁとも感じました。

お母様の姪のA子ちゃんへの想いであったり
真木野貴子さんのお母様への想いであったり。

でも、お母様がA子ちゃんと逢うことになったきっかけは
真木野貴子さんがご自身の両親や祖父母に対して想いを馳せた
その恕の心が始まりだったのですよね。
そのことに私は感心させられたのです。

これからどのような展開が続くのでしょうか。
楽しみでなりません。

真木野貴子さん
連続小説を読んでるかのようです。
ありがとうございます
よし [URL] 2016/03/12(土) 21:04 [編集]

純粋なひたむきな愛からの行動が、すべてを拓いていく
両親に何かできることはないかと思いました。

そう書かれる真木野さんのお心の美しさが心に迫りました。

相手のことを純粋に思われるそのお心の純粋さが家系のデトックスの糸口となり、するすると絡まりがほどけて行くように展開して行く鮮やかさ、美しさ。

そのお心と、行動がなければ、絡まりは絡まりのまま残ったのです。そしてその展開は、真木野さんが「こうこうすればこうなるだろう」と企まれてのことではないのだというところを、ますます素晴らしいなと感じます。

私の人生でもどなたの人生でもそうなのでしょう。
見込みのあるなしや、たくらみを超えて、一途な真っ直ぐな純粋な相手をただ思うその気持ちこそが、目に見えないところに道を開き、暗いところに光をともし、冷え切ったところにあたたかさをもたらすのでしょう。

今日、自分はどなたに何ができるのだろう。
たくらみでも損得でもなく、ただ単純に純粋にそれを感じて
動いてみます。
素晴らしい一日になりそうです。

ありがとうございます。
桜 美穂 [URL] 2016/03/13(日) 12:57 [編集]

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