お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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03/12
3.11と9.11(第一回)
             蒲生智衣(養成講座9期生)

3.11を東京で経験した。
9.11をアメリカで経験した。
そのどちらも、私にとっては感情の洗い出しだった。

小さいことで言えば、自分自身の罪悪感をそこに見た経験。
大きいことで言えば、日本は欧米に引けを取らない、いや、世界でトップクラスの精神性を持った神の国だという誇りを持った経験。
もっと大きいことで言えば、命はぜんぶぜーんぶ繋がっていて、途切れることがないことを知った経験だ。

2011年3月11日、私は東京、江東区にいた。
あの時間には自宅近くのショッピングモールでぶらぶらしていた。
長女を保育園に預けてのんびりしていた。
突然グラグラっと目の前が揺れて、照明ペンダントが大きく左右した。
近くにいた店員に、「地震ですよね?」と声を掛けた。
店員は揺れるペンダントを見て動揺したのか、事務所に駆け込んで、こちらに飛び出して、何もせずにまた事務所に駆け戻って行った。

私はじっとそれを見ていた。それが終わってもまだ揺れは続いていた。
館内アナウンスがかかった。この建物は耐震性があるから安全だと、慌てて屋外に飛び出すと危険だと言っていたが、お客は悲鳴を上げながらエスカレーターを駆け下りて、出口に殺到していた。
どこかにつかまっていないと立っていられないような揺れだった。
同じ場所にいた私より少し年配の女性と話をしながら、揺れがおさまるのを待った。
こういう時は誰かと言葉を交わすと落ち着きを取り戻せる。女性の存在をありがたく思った。

少し揺れがおさまって、自分の身から危険が去ったと自覚すると、次に不安になったのは保育園にいる1歳の娘のことだった。
先生たちがついているとは言え、古い園舎だ。大変なことになっているかもしれない。
家も、建てたばかりの我が家も、どうなっているだろう。

自転車を飛ばして、保育園へ向かった。モールからは10分ほどの場所だ。
保育園に入る。保育室の一か所にたくさんの先生と園児たちが集まって、娘は先生におんぶされていた。
よかった。なにもなさそうだ。
「お母さん、よく来れたね。すごい揺れだったでしょう?」
私が自転車を漕いでいる間に、もう一度大きな揺れが来たらしい。
まったく気が付かなかった。ただ必死で先を急いでいた。
後で聞いた話だが、この、後の揺れの方が最初の揺れよりも激しかったらしい。
車を運転していても分かるほどのものだった、と、タクシーの運転手が教えてくれた。
その揺れに気づかないほど、きっと私は必至だったのだろう。

保育園の先生から娘を私の背中におんぶされ、しばらくその場で事態がおさまるのを待った。
すぐに園庭に避難できるようにテラスの扉を全開にして、ラジオの情報にみんなが聞き入っていた。

先生たちの素早い判断や、行動はありがたかった。
娘を護ってくれてありがたかった。けど、この時、私は罪悪感にまみれていた。

「またあのモールだ。私があのモールでぶらぶらしている時だ。」

私はこの1か月前、同じ年の2月3日に長男を亡くしている。
あのときも、そうだった。
ショートステイに預けている病院から、息子が発熱したという電話を受けたのも、あのモールに居る時だった。
それから病気は急変して、息子は死に至ることになった。

私が子供を預けて、のんびりショッピングなんかしていたから、だからこんなことになってしまったんだ。
私がいけなかった。私がわるかった。私が……、私が……。

罪悪感でいっぱいだった。

娘と家に帰ってテレビを点けると、地震のニュースが映っていた。
どのチャンネルもみな地震の話題だった。
2日過ぎて、地震の映像はもっと酷くなった。
現実とは思えないような津波の映像、そして爆発する原子力発電所の映像が、どこのチャンネルからも一斉に流れていた。
怖かった。怖かったけど、テレビを消すこともできなかった。
ただ家の中で、茫然とそれを眺めていた。

そんな時だった。電話が鳴った。北海道の母からだった。
東京の空港がパニックで機能しなくなる前に、こちらへ来なさい。と言った。
今すぐ飛行機に乗って来なさい。と言った母の声が緊迫していたので、私はすぐに荷物をまとめて、その日の午後の便で娘と一緒に北海道へ飛んだ。

北海道は穏やかだった。
いつもと変わらず穏やかでのんびりしていて、とても優しかった。
母もいつもと変わらず愛を持って接してくれた。

私は母に、ひどい揺れだったこと、保育園まで慌てて娘を迎えに行ったこと、東京の人たちはそれでもパニックにならずに、ある意味冷静に時を過ごしていること、あの酷い揺れに遭いながら、自宅はまったく何の被害も受けなかったことを荷ほどきしながら伝えた。

そうして安心したせいか、ふと思い出すのだ。
あれだけ揺れたのに、自宅の物がひとつも乱れなかった。なぜだろう?
食器棚からお皿が飛び出すこともなく、たくさんの花瓶が倒れることもなく、テレビがテレビ台からずれることすらなかった。

長男が亡くなってまだ1か月だ。
四十九日を迎えていない。大きな祭壇がそのままになっていた。(つづく)

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コメント

痛み
蒲生さん、こんにちは。3.11の日を思い出します。私は九州でしたが、SNSが大変なことになり。関東の友達が怖がっている様子、家族の安否を心配する様子が伝わってきてました。テレビの映像が繰り返し繰り返し状況を伝えてきてました。

テレビをみて具合が悪くなったり。知り合いもたくさんそういうことがあったことを思い出します。

保育園のお子さんが無事でいてくれたこと。何よりでしたね。私も同じように利用者さんの命を護る立場にあり。親御さんのお気持ちを改めて感じさせていただく思いです。

亡くなられた息子さんのお話では。命を護ってあげることが出来なかったスタッフさんの痛みや罪悪感を感じると同時に。お母さんが自分を責める氣もちをおききして胸が痛くなる思いがしました。

自責の氣もちが起きたり、罪悪感が起きるというのは。相手が大事であり。自分が護ってやれなかったんじゃないかと思うからの氣もちなんですよね。

3.11は。日本人の精神性の高さを、世界中が感じた出来事でしたね。数年が経つなか、こうして当時の痛みを思い出すことができたことに感謝致します。

すべてのいのちが繋がっていること。最近、本当に強く感じてます。続きを楽しみにしてます。ありがとうございます。
りん [URL] 2016/03/12(土) 14:37 [編集]

筋書きのない人生
蒲生智衣さんは二つのできごとを
間近で体験されたのですね。

そして、どちらも感情の洗い出しだったと
振り返られています。

また、できごとの中に罪悪感、精神性の高さ
命の途切れることのない繋がりを見出されています。

できごとがあって
それに対して湧き出す感情があって
それにはいいもの悪いものと感じるものがある。

でも、いいもの悪いものは
いつまでも変わらずいいものはいいもので
悪いものは悪いものではないと感じさせる予感が
蒲生智衣さんの文章からしてきます。

大きな地震にも関わらず
なにひとつ乱れなかったもの。
それがなにを意味するのか。
続きが楽しみです。


蒲生智衣さん
貴重な体験談を
ありがとうございます
よし [URL] 2016/03/13(日) 00:27 [編集]

鳥肌が立ちます。
自転車に乗っておられたときにやってきた、最初の揺れよりもっと激しい揺れにお気づきになられなかったのは、守られておられたのだな、と感じました。
大丈夫だと、メッセージだったのかもしれません。

目に見えることは、目に見えないことの表れであり結果でしかない。
本質も先立つものもみな、目に見えないところにあるのだという確信がますます強められる一方である今だからこそ、
目に見える現象に人が与える意味と、それが本当に意味していることとは違うのだと感じる。

では、目に見えるあれだけの現象の本質とは何だったのか。
この国にとって、世界にとって、蒲生さんにとって
そのお話を聞かせて頂いている私にとって、どんな意味があるのか。
そんな問いが、鋭く心に迫ります。

半月前に澤谷先生の養成講座に参加されたばかりで、いきなり
「感情の洗い出しだった」と捉え、表現されていることがほんとうに素晴らしいなと思いました。その通りなのでしょう。

その罪悪感は、一年前にお子さんを亡くされたその時も買い物をしていた、ということに発しているだけではない。
それもまた、見えない世界の表れであり結果であるのだとしたら、その奥には何があるのか。

すべてを明らかにして、洗える限り洗ってすべてをあるべき本来の光に戻し、その光を全世界に照らして行かれるために、蒲生さんはこれまでの体験を重ねて来られ、今、澤谷先生の学びを受けに来られているのかもしれませんね。
 
たいへんな一年になりますね。
わくわくを通り越して、鳥肌が立ちます。

これから蒲生さんが学び、解いて行かれることを
近くで拝見できるご縁に恵まれたことを、心から嬉しく思います。

ありがとうございます。
桜 美穂 [URL] 2016/03/13(日) 18:01 [編集]

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