お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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05/15
つぐない(中)
       黒部真理子

私はずっと父の無責任さが許せませんでした。
私をとことん利用して、後妻との生活を守ろうとする態度にはいつも呆れていました。
父は、家の中でもいつも自分の損益を考えては都合のいい方にくっつこうとするような人でした。
でも後妻との生活は以前からうまくいっていない様子でした。
父は何一つうまくいっていませんでした。

借金取りに追われてお金が必要なときや、祖母の介護など面倒なことを押し付けに来るときだけ、
「親子なんだから協力し合うのが当たり前だろ。」
などと親しげなことを私に対して口にするのでした。祖父は生前、そんな父に対して、
「自分ばかり親子だからと言って何でもしてもらうことばかり考えて、お前は娘に何もしてないじゃないか。」
と言っていました。
こうしたことが続いて、見かねた祖父が私を養女にしてくれたのです。

***

父からの身勝手な仕打ちの数々は身内のすることとはとても思えないものでした。
我慢を重ねてゆくうち、長い年月をかけて私の心の中に父への怒りと恨みが募ってゆきました。
私は自分の身を守るために、父から必死になって逃げました。

父はきっと高学歴で仕事でも成功した祖父をうらやんでいたのでしょう。
いつか祖父を抜きたいとも思っていたのでしょう。
しかし、その野望はどれも叶うことはなく、父は祖父の作った資産をあっという間にすべて使い尽くしてしまい、私たち一家全員を貧困生活へと転落させてしまったのでした。

祖父母も貧乏な生活には慣れていませんでした。
ちょっとした日常の買い物でも値段をいちいち見て買うなんて、それが非常に面倒であり、恥ずかしいことのようにも思えました。
お金を使わないようにと心がける生活は、食べ物でもなんでも常に我慢ばかりでした。

祖父と父は車が好きでしたが、もうとっくに手放していました。
彼らが車の話をしていた頃は、二人ともよく笑っていたものでした。
もうそんな光景は見ることができなくなっていました。

生活レベルを落とすということは、毎日こんなに悲しい思いをすることなのだということを私は日々の生活から感じていました。
でもそれを口に出すことはできませんでした。

時々かんしゃくを起こしてキチガイのように暴れる祖母も、落ち込んで惨めな表情をしていることが多くなりました。
祖父母と父親夫婦と私、一家全員がどこか深くて暗い世界へと沈んでゆくようでした。

父は金の亡者となってゆきました。
一般的には、所得の高い人や投資をしている人がギラギラとした欲深い人のように思われているようですが、私は貧しさが人の心をすさませてギラギラの金の亡者へと駆り立てることの方が多いのではないかと思えるのです。

一時期、父は沢山の人からちやほやされていて、自慢げに振る舞っていました。
身の丈に合わない立派な格好をして、高いお酒を飲んだりしているようでもありました。
やがて、父は誰かに利用されて、大金を失いました。
どうやら、そうしたことの得意な人達からカモにされていたようでした。
身ぐるみはがされて、ぽつんと一人で背中を丸めて座っていた父の姿が印象的でした。
失ったのは父が稼いで貯めた貯金ではなく、祖父が稼いで大切にしてきたお金でした。
それは取り返しのつかない大きな金額でした。
祖父は投資もできなくなり、私たち一家は完全に収入源を失ったのでした。
父はそんな状態になっても儲け話を求めて、借金を重ねて行ったのでした。
父はどんどんおかしくなっていきました。

昔の父は別人で、そんなことをする人ではありませんでした。
私の知っている父は幻だったのでしょうか。

私は社会人になってからは、なんとか父にまともになってもらおうと自分のわずかな貯金を差し出してきましたが、何の効果もありませんでした。
「返せばいいんだろ!」とやけくそになって父は怒鳴るのですが、家族にお金を返したことなんて分割払いの最初の1~2回だけでした。
父は誠実さを失い、すっかり信頼できない人となってしまっていました。

貧しさはここまで人をだめにするものなのだろうか。
私にも祖父母にも自由になるお金の余裕はなく、どうすることもできないその現実をただ黙って見ているしかなかったのでした。

***

澤谷先生が「罪悪感で自分の人生を傷つけてゆく人がいる」ということを、セミナー仰っていたことが思い浮かびました。

私の父は自分の人生を傷つけるという程度ではなく、すさまじい破壊力で自分自身を破滅に追い込んでいき、家族も道連れにしようとしていました。
実際に、父が無茶苦茶なことをして転落していっていた時期に祖父と祖母が亡くなってゆきました。
家も処分され、焼野原にいるかのような、私たちには何もない状態になってしまいました。
残っているものは、日常で使う最小限の所持品と父の借金だけでした。

父は祖父が亡くなった時、「死んでくれてよかった。」などと言い笑顔を見せていました。
父が祖父の土地を売った代金で借金を清算できたのかどうか私は知りません。
ただ、祖父がそんな父のことをどんなに大切に思っていたのか、父にはわからないようでした。
ここまで来ると、父のことが人間の外見をした悪魔に見えてくるのでした。

***

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コメント

感情を吐き出す
感情は吐き出して吐き出して吐き出して。
吐き出して、吐き出して、吐き出して。

デトックスが満ちたときに、ようやく、相手の氣もちに寄り添えるんですよね。

そこを信頼して待つんですよね。
りん [URL] 2016/05/15(日) 07:30 [編集]

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