お伝えしたいことは「運命は改善できる」ということです。
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06/29
再会(前編)
       たかまる全

ある成功者が言っていた。
「本当に幸せになると、必ず両親に感謝する」と。

今そのことが、よくわかる。

東京で出会ったK社長は、たくさんのチャンスを与えてくれ、現実面で私を満たしてくれた。

そして、もうひとりのわたしとの出会い。
私の中からあたたかいものがあふれていた。

そして、その出会いから数日過ぎたころ、二つの痛みが出始めていた。

ひとつは、別れた息子の事。
もうひとつは、12年以上会っていない父の事。

「息子はどうしてるだろう」
「今更、子供にどうやって……」
「自分の自己満足だけでそんな事は出来ない」

「出来るほうからやろう」

貴重品を入れてある箱の中から、一枚の紙を取り出した。
父の携帯番号が書かれた紙だった。

今から4~5年前、母の恩師が愛弟子を集めて80歳の誕生パーティーを開いたとき、その場に父も来ていたらしい。
父と母は、同じ先生から学んだ理容師だった。

パーティから帰ってきた母は私に、
「今日、中島先生のパーティでさぁ、お父さんが来ててね、私に付いて回るんよ!」
と、迷惑そうな顔をして語り始めた。
そして、おもむろにバックから紙を取り出すと、
「あの人がなんかあったら電話してって、携帯番号を書いた紙、渡された」
「あんたにあげとく」
と言って、無造作に手渡してきた。

なぜか私は、その紙を貴重品箱に入れて東京に持ってきていた。

東京都多摩市一の宮に、小野神社という小さな神社がある。
小さな神社なのに、夏祭りはにぎやかで、若い人や子供たちが笛を吹き、太鼓を打ち、伝統の踊りをおどる。

大晦日も鳥居の外まで人が並ぶ。
地元の人に親しまれている素敵な神社だ。

私は夜になると、携帯電話と紙を持って、小野神社の境内をウロチョロしていた。
「番号が変わってるかもしれない」
「違う人が出たらすぐに切ろう」
なかなか、かける事が出来ずにいた。

でも、かけずにはいられなかった。

私の中から、
「どうしても生きている内に感謝を伝えたい」
という思いが湧き上がっていたからだ。

「人は幸せになると両親に感謝するというのは本当だ」

今この命があるのは、両親がいたからだ。
その事を強く感じていた。

そして、
「おやじにゆるすチャンスをあげたいな」
「自分をゆるして死んでいってほしい」
そんな思いも湧き上がっていた。

おそらく、人生で一番勇気がいる瞬間だった。
プルル~プルル~
「只今、留守にしてます、御用の方は……」
親父の声だった。
増々、緊張してきた。

次の夜、再びチャレンジ。
マインドは、
「出るな、出るな、出ないでくれ」

「はい、もしもし」
少しこもった声の人が出た。
親父だった。

「あ、俺だけど」
「えっ!」
「あ、あの全だけど」
「えっ!」「えっ!」

「え~ 全!」
「そ、そう」
「いや……元気にしてるかなと思って」
「あ~ごめん、ほんとごめん、悪かったね」

その後の事は、ほとんど憶えていない。
親父がひたすら誤り続けていた事と、
最後に、
「この番号にまたかけていいかね」
と言ったのだけ憶えている。

人生で一番と言っていい程、勇気のいった日だった。

後から聞いた話だが、親父はうれしさのあまり、自分のお客さんに、
「息子から電話があったんです、息子から電話があったんです」
と言いまわったらしい。

お客さんも、すごく喜んでくれたらしい。
その後、親父は胃潰瘍で入院した。
親父にとっては、夢のような話であり、同時に強いストレスでもあったと思う。
きっと、自責の思いがあったからだと思う。

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